“オーボエ・ジーニャス・ラーナー”として夢をかなえるためには、わかりやすい目標設定が不可欠です。
その目標設定もまた、わかりやすく分割して、より具体的にすることが欠かせません。
なぜなら、単にかなったらいいなという夢物語ではなく、必ずかなえるという現実的な夢こそが、“オーボエ・ジーニャス・ラーナー”が目指す夢なのですから。
その目標達成はの条件は、それぞれの条件の頭文字をつづけて「SMARTな目標設定」と呼ばれています。
Specific:より具体的で
Motivational:意欲をかきたてられ
Attainable:達成可能で
Relevant:相互に関連性があり
Trackable:達成状況を把握できる
それでは、ひとつひとつ解説していきましょう。
Specific:抽象的な目標ではなく、より具体的な目標を持つ
なんとなくプロのオーボエ奏者になるといっても、そもそもなにをもってしてプロのオーボエ奏者と規定しているのかあやふやです。
- オーボエのソリストとして、日本や世界の交響楽団で演奏する。
- 交響楽団の一員となりオーケストラのオーボエ奏者になる。
- オーボエのレッスン講師を仕事にして、それだけで生計を立てる。
- 音楽大学で教員となり、学生にオーボエ演奏を教える仕事に就く。
- 中学や高校の音楽教師になり、吹奏楽部等の部活動で生徒に教える。
どれがいいかではなく、あなたが目指す目標をより具体的にすることが欠かせません。
さらに、たとえば「交響楽団の一員となりオーケストラのオーボエ奏者になる」という目標も、どこの交響楽団なのか、首席奏者を目指すのか、一員なられればいいのか、そういったことをさらに具体的にしておくことが大切です。
結果的にかなえられたことが違っていることはしばしば起こることです。
特に、交響楽団ではオーボエ奏者の欠員枠が出なければ、いくら優れた演奏技術を持っていても目標とする交響楽団に入ることはできません。
タイミングや運も大きく左右するのです。
しかし、目標設定の段階では、より具体的な目標を持つことが大切です。
なぜなら、目標がより具体的であればあるほど、その目標を達成するためにしなければならないことが明確になってくるからです。
Motivational:意欲をかきたてられ
あなたが設定する目標は、その目標を想い浮かべるたびにあなたの心を奮い立たせるようなものであってほしいものです。
そうでなければ、その目標を達成するために必要な時間や労力、経済的な負担等を割く気にはなれないでしょう。
その目標のことを考えるだけでウズウズと練習したくなってくる。
“オーボエ・ジーニャス・ラーナー”は、どんなときでも強い意欲に突き動かされているひとです。
それはつねに行動をかきたてられるそんな意欲にあふれる目標を抱いているからなのです。
Attainable:達成可能で
目標はどんなに高くても高すぎるということはありません。
反対に、途方もなく大きな目標だけが、時間を費やし、ほかのことを犠牲にしても達成したいと思わせてくれる力を持つからです。
ただし、その目標は実現可能な範囲でなけれぱなりません。
そのためには目標を細かくステップで分け、いま自分が達成可能な目標を設定し、その階段をひとつひとつ昇っていくことが欠かせません。
いきなり、最終的な到達目標だけを掲げても、なかなか達成可能には思えなかったするからです。
たとえば日本を代表する交響楽団の首席オーボエ奏者になることを最終目標に掲げたとします。
そのためには、まずどこか交響楽団に所属し、オーディションを受けながら、ステップアップしていく必要があるでしょう。
どんな交響楽団もそのオーディションには多数のオーボエ奏者が挑戦します。
そこで秀でた演奏ができなければオーディションに合格することはできません。
モーツァルトの『オーボエ協奏曲』は、あらゆるオーディションの課題曲に設定されています。
それでは、この『オーボエ協奏曲』を誰よりも感動的に演奏できる技術や音楽性を身につける必要があります。
そのために音楽大学で学ぶわけですが、ではどこの音楽大学を目指しますか。
さらに、その音楽大学の受験に合格するために、どんな準備が必要でしょうか。
こうやって細かく考えていくと、いましなけれぱならない、いま目標とすべきことが見えてくるはずです。
いきなり日本を代表する交響楽団のオーディションに合格することはできないでしょう。
でも、その遠大なる目標を達成するために、C-dur の音階をミスなく吹けるようにするということは、いまのあなたでも達成可能な目標ではないでしょうか。
つねに、いま達成すべき目標を掲げ、その目標を達成するための努力を続け、その目標が達成できたら次の目標の達成を目指せばいいのです。
あとは時間の問題だけなのですから。
Relevant:相互に関連性があり
モーツァルトの『オーボエ協奏曲』は、すべてのオーボエ奏者がその完璧なまでの演奏をかなえるべく練習を重ねるべき課題のひとつといっても過言ではないでしょう。
交響楽団のオーディションに合格するには、このモーツァルトの『オーボエ協奏曲』は必須課題です。
このモーツァルトの『オーボエ協奏曲』を避けて、交響楽団の一員になることはできない相談です。
このように、自分の目標をかなえるために達成すべき目標が複数存在するのです。
それらを洗い出し、ひとつひとつ達成していくことで、自動的に大きな夢に近づいていけるということを忘れないでください。
あなたが達成しようとすべき目標は、つねに相互に関連性があり、最終目標に向かうための、同じベクトル、方向性を持ったものであることが欠かせない条件のひとつなのです。
Trackable:達成状況を把握できる
最終目標という到達点に向けて、いま自分はどこまで達成できているのか。
つねにそれをウォッチし、いまの自分がいる位置を知っておくことも、目標達成で最も大切なことのひとつです。
ただ闇雲に、成り行きで練習するのではなく、ひとつの目標を達成するために必要な条件の何%を充たせているのか。
いま達成すべき目標への進行状況が把握できていなければ、長期的な最終目標に近づいているのかどうかも知ることはできません。
つまり、進行状況が把握できない目標は、意欲をかきたててくれる目標にもなり得ないのです。
「ひとを感動させられるオーボエ奏者になりたい」というだけでは、達成状況を把握できる目標にはなっていないことがあなたならきっとご理解いただけるでしょう。
SMARTな目標設定があなたを目標達成にかりたてる
SMARTな目標を設定するからこそ、“オーボエ・ジーニャス・ラーナー”は、誰よりも意欲的で、計画的で、そして目標達成に集中することができるのです。
“オーボエ・ジーニャス・ラーニング”という最強のツールを手にしたあなたは、きっといまはひとから見たら単なる夢物語でしかない壮大なる目標に向けて、きょうやるべきこと、いまこの瞬間にやるべきことに全力を尽くすことができるはずです。
そして、そのいまこの瞬間こそ、あなたの最終目標をかなえてくれるそんなかけがえのない“いま”なのです。